2009年01月06日

DelphiでDirectXを使う準備(QuadrupleD)

あけまして。

Delphi環境でDirectXを簡単に使用するためには、いくつかの外部モジュールがあるが、その中で長く使用してきたのが、 Project Quadruple D の提供する、QuadrupleD(以下DDDDと表記)だ。


今回は新たに導入したDelphi2009環境にDDDDのインストールを行ったので、その経緯を報告する。

なお、互換性の関連上、導入したのはバージョン2.13a(DirectX8まで対応版)。まだターゲットに2000もあるので。

まずは何はともあれ、上記のサイトから2.13のアーカイブと、2.13aのパッチを入手し解凍する。

2.13のアーカイブを解凍してできたlibディレクトリにあるDDSD.PASを、2.13aのパッチに含まれる同名のファイルで置き換える。

Delphi2009を起動し、そのライブラリパスを調べておく。ライブラリパスは、ツール→オプションの、ライブラリ-Win32の項目で確認できる。ライブラリパスの一覧が表示されるが、右の「...」ボタンをクリックすると、要素が一行ずつ表示されわかりやすい。

ここで、パスに$(BDS)\lib があるので、ここを利用する。なお$(BDS)は環境変数で定義されているので、同じダイアログの環境変数で内容が確認できる。自分の環境では、C:\program files\codegear\rad studio\6.0 であった。

ダウンロードしてきたDDDDのアーカイブの、lib以下の全ファイル、およびそこに含まれるdxheader、extlibフォルダ以下の、README.TXTなどのテキストファイルを除く全ファイルを、上記で確認したライブラリパス以下にコピーする。

なおこれは、どこかに1フォルダを作成してそこにファイルを集約したのち、そのパスをライブラリパスに加えてもよい。というかそちらが本筋だよなあたぶん。

次に、ファイル→新規作成→パッケージを選択して、新しいパッケージを作成する。
画面右の「ファイル」に、Project1.bplが作成され、ContentsとRequiresのツリーが表示される。このContentsの上で右クリックして、追加を選択し、先ほどコピーしたファイルの中から、QuadrupleD_install.pasを追加する。

上記ファイルは内容を確認してもらえばわかるとおり、VCLの登録用PASファイルになっているので、あとはこれをコンパイルしてインストールすればよい。

とりあえず、プロジェクトを保存する。DDDD.BPLとでもしておく。
普通に再構築を行う。
再構築でエラーがなければインストールできる。画面右の「ファイル」で、DDDD.BPLを右クリックして出てくるコンテキストメニューから、インストールを選択すると、コンポーネントとしてインストールされる。

インストール後、コンポーネント→パッケージのインストールを選択すると、DDDD.BPLが追加されていることが確認できる。これでDDDDのインストールが終了する。

サンプルプロジェクトを読み込んで実行し、問題がないことを確認する。
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posted by Tig3r at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | Delphi
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