2014年03月23日

万年筆のお話 プレジール その2

いろいろあって、現役の普段使い筆記具になったプラチナ万年筆のプレジール。使い始めてしばらくして感じたことは2点。
  1. やっぱり0.5だとちょっとだけ太くて、手帳とかメモ帳に使いにくい
  2. ほんの少しだけどブルーブラックインクが裏写りするので、手帳とかメモ帳に使いにくい

プレジールには、今使っている0.5(M相当)の下に、0.3(F相当)のペン先があるので、そっちはそれを使うとして、インクは…
普通に考えると、プラチナのカートリッジインク、カーボン黒を入れればいいだけのことですが。。。





どうせ万年筆を使うのなら、コンバータ(万年筆の中に入れるスポイト状のもの)を利用して、インク壜から万年筆にインクを吸い上げる、という操作はしてみたいよな、というのが一点、そして、そのネーミングなりレビューなりから、ぜひ使ってみたかったインクがあって、それがプラチナではなく、セーラーの「極黒」であったのがもう一点。



ここで計画の概要は以下のようになります。
  • プラチナ プレジール 0.3を入手する
  • プラチナのコンバータを入手する
  • セーラーの極黒を入手する
  • セーラーの極黒を、コンバータを装着したプレジールで吸い上げる
  • 気持ちよく使う





まずはすべて入手することから。
プレジール0.3は、このあいだ0.5を購入したハンズにいくらでもあったのを確認しており、再度訪問。この2週間ほどの間に店内改装があって、万年筆売り場が多少移動していて戸惑うも、色等にあたりをつけておきました。サイトで確認した結果、クリップのデザイン違いのメタル色シリーズがあるので、それがいいなと思っていたけど展示がなく、まあ次点のこの色で、と。インクもほどなく発見。あとは、プラチナのコンバータですが、これがなかなか見当たらない。



万年筆売り場、インク売り場をぐるぐるぐるぐる探しても見つからない。万年筆売り場の中央部には、ガラスケースで囲まれて店員さんが待っている場所があり、そのガラスケースにはいわゆる高級万年筆とか高級ボールペン類がずらり。ちょっと今回のような1000円クラスの万年筆を買うにあたっては声をかけずらかったのですが、これはもう聞かないと見つけられないなと思ったので「すいません、コンバータはありますでしょうか」「ございます。どちらのメーカーですか」「プラチナです」「少々お待ちください…ガタガタガタ…すいませんプラチナはお取り寄せになりまして、おおむね○○日かかります」「じゃいいです……」

これは通販で買ったほうが早いかなと思いハンズを出、駅前通りまで来たときに、そういえばこの並びに大丸藤井セントラルがある。たしか閉店まであと30分くらいあるなと思い返し、急いで大丸藤井セントラルへ。札幌の人ならご存知でしょうが、札幌で文具といえばやはりロフトでもハンズでもなく、セントラルなのですよね。ついつい忘れていました。相変わらず不思議な構造のエスカレータで2階の万年筆売り場へ。

やはり万年筆売り場というものは、どうしてもガラスケースで囲まれるのですが、時間もないことですし、まずは店員の方に聞いてみます。
「すいませんプラチナのコンバータはありますか」
「ございます。おいくつ御入用ですか?」
何も調べず即答ですよ。在庫があることもさすが。在庫があることを把握しているのもさすが。思わず予備をかねて2本頂いてしまうほど。
実におあつらえむきなことに、目の前のケース上にはプレジールの販売ケース。そこから、まさしく欲しかったシリーズのアイスホワイト細字を一本取り出す。さらにその真後ろを見ればそこはインク棚で、目の前に極黒の箱があり、それもひとつ取り出す。これらを全部ください。




そして店員さんはおもむろにキャップをはずしてペン先の確認をし、それをこちらにも確認させ、その後ペン軸をクロスで指紋のひとつも残らないように拭きあげ、あろうことか専用のケースに、店舗オリジナルの万年筆使用の手引書とともに仕舞い入れ、現金と伝票を持ってレジへ走り、お釣りとレシートを持って戻ってきて、品物はすべて紙袋に入れて手渡ししてくれたのでした。

いや、まあ普通なんだけど。最近こういう買い物のしかたしてなかったなあと思いちょっと感動したのでした。このクラスの製品だとブリスターに入っていることがよくあるので。

文具はやっぱりセントラル♪


いざコンバータを取り付け、インクを吸い上げ、実筆記…はまた別の機会に。

posted by Tig3r at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具日記
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